運用資金の増加とポジションの持ち方への疑問
運用資金が100万円から300万円近くに増えたことで、
建玉の枚数・株数に広がりをもたせることができるようになってきました。
例えば、100株でしか買えなかったものが、300株まで買えるようになったり、
少し大きめのデルタリスク(日経先物ミニ2枚程度)を持てる様になりました。
これは機械的に行うだけでもかなりメリットになる技術です。
そこで、いままで知ることができた情報をまとめておきたいと思います。
ただ違和感を感じます。
「一気に買うか、買わないか。一気に利食いをするか、しないか」という
判断で投資・トレードをしていており、
「建玉操作」という技術を学んでいたほうが良いのではないかと
思うようになったのです。
いろいろな建玉操作
エントリー方法に関するもの
買い増し・売り増し
「第一のタイミングで少なめのポジションを持ち、
意図した方向と逆の方向や、押し目・戻り売りのタイミングでポジションを増やす」
というものです。
似たものにナンピンがありますが、それとはリスクのとり方が異なります。
「買い増し・売り増し」は、ポジションを時間分散させています。
最もシンプルな例は積立投資です。
ポジションは「買い増し・売り増し」を行って、初めて完成です。
それ以降で損益がどうなるかが問題です。
最初の一部ポジションを持った後後、急変があって損切りした場合は、
一気にポジションを持つより小さい損で済みます。
「ナンピン」は、敗戦処理です。
一旦完成したポジションに、さらにポジションを加えるため、
リスクは許容範囲を超えることが多くなります。
そのため厳禁とされることが多くあります。
買い増し・売り増しは、不確実なシナリオに対応できます。
例えば、コロナウィルスの第2波が懸念されているが、
金融緩和で株価が上がりそうな時、
「一部ポジションを持っておき、第2波で買い増す」という戦略が取れます。
もちろん、利益はフルポジションを持つよりも小さくなりますが、
懸念材料に留意しつつも利益を出せ、
懸念材料が起きても損ではなく買い増しで対応でき、
将来値上がりしたときは、しっかり利益を確保できます。
利確方法に関するもの
半分利確
「ポジションが利益になり、これ以上価格が伸びるか不確実なとき、
半分を利確しておく」
というものです。
これにより、価格がもとに戻ったとしても、利益を半分確保できます。
もちろん、さらに価格が上がったときには元のポジションよりも利益は出ませんが、
利益を伸ばすことができます。
また、天井になってもポジションをホールドしたままで、
反落し、みすみす利益を逃すということは結果的に無くなります。
オプションにおけるフリー・トレード
オプションの裸買いをして、利益が出た方向へ価格が動いた後に行える選択肢です。
購入したオプションを保有したまま、さらに外の権利行使価格を売ることで、
損失の出ないバーティカルスプレッドの形になり、
価格がもとに戻ったときも、利益が残ります。
そのままトレンドになっても、利益を伸ばせます。
この技術は有名なオプションの本である、
『カプランのオプション売買戦略 - 優位性を味方につけ市場に勝つ方法』で言及されています。
オプションにおけるN倍価格、1/N利確
安いオプションを多く購入した場合の建玉操作方法です。
利益が出て、オプションの価格がN倍(1.2倍,1.5倍,2倍など)になったら、
ポジションの1/N(または半分)を利確します。
これにより、ポジションが噴いた場合にポジションを持っていることができ、
そうでない場合も利益を確保でき、損失になりません。
オプションの場合、利益確定が難しいので、
機械的に行えるというメリットもあります。