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投資・トレード依存症にならないために

2020年5月12日

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仕事をしながら投資・トレードをしています🔶インデックス投資とスイングトレード🔶オプション・分割売買による柔軟なリスク管理を採用🔶取引銘柄は日本株(かぶオプ)・米国株(米国株オプション)・通貨(FXオプション)・株価指数(日経225オプション/先物)・商品先物と幅広く🔶FP資格勉強中

はじめに

今現在あなたが投資やトレード、投機をしているとしたら、聞いてみたいことがあります。
「あなたは投資、トレード、投機にハマっていますか?その理由は?」

私の答えは、
「はいハマっていました。けれど、少し時間を割きすぎました。変えようと思います」
です。

知的好奇心の満足 

ハマった理由で一番大きかったのは、知的好奇心を満たせることです。
投資知識はアカデミックな論文から、名著、占星術的なチャートの読み方まで。
必要であれば、投資に関連した経済、投資対象の専門知識、
これらの本を読み漁りました。
本屋へ行けば、まずそれらのジャンルの棚に行きました。

投資のための努力

投資・トレード・投機のためにはプログラミングもしました。
システムトレードのバックテストはもちろん、
株式銘柄で割安なものを探し出すものをもう少し自動化したい、
できれば、AIや機械学習で時代に遅れない新規性を手に入れたいと努力しました。

オプショントレードでは、リスク管理のためにも、スプレッドシート作成は必須でした。
その作成の手間を惜しみませんでした

投資・トレードのための努力

投資・トレードでは、泥臭い作業にこそ「エッジ」は存在するかもしれないと
感じ始めていました。
生活から捻出する時間はどんどん大きくなりました。
(「趣味」で済む範囲ではありましたが…)
ただ、正直、まだ時間が足りません。

やっと、損失を抑えられるようになってきたところです。
「投資・トレード・投機を行う自分への投資は、もっとやらなければ」という
ところでした。

そんな私が、立ち止まったのには理由があります。

立ち止まった理由

時間効率の低さ

1つ目は、運用資金に対する、「時間レバレッジ」がとても低いことです。

投資・トレード・投機のプロセスを楽しむというのは一つの醍醐味です。
しかし、そのプロセスに割かれた時間の割に資産を増やせているだろうか

と思いました。
1000万円、1億を夢見ている割には、
「それに見合う時間の割き方、運用の仕方」をしているだろうか、と。

ただ、時間を割けばいいというわけではなく、
的確な対象に対して、効率的な情報収集と検証をして、
リスクを踏まえた冷静な判断と資金投入をして、
不確実性の結果を受け入れた結果、大きな果実を得られるのでは、
と冷静になったのでした。

私の資金はそれほど多くありません。
早めに資金を増やすのであれば、

  1. 資金効率の良い投機的な手段(市況株、FX、先物)
  2. 2倍以上の価格になりそうな、良質な投資対象を買う
  3. 暴落時のバーゲンセールとプットオプションの買い

が主だった手段ですが、私はすべてをこなそうとしていることが問題でした。
特に、1番目はチャートの画面に、管理のため張り付くことも出てくるわけで、
読書、プログラミング作業と来て、さらに時間が削がれることになります。

依存症の疑い

立ち止まった2つ目の理由は、次のようなことをふと思ったからです。

「これって依存症みたいなものじゃないか?」

投資、特にトレード・投機については、ギャンブル性を問われることがあります。
ウォール・ストリートの名士たちがポーカーが強い
(『ザ・クオンツ 世界経済を破壊した天才たち』)という実話もありますし、
不確実性に賭けるという行為自体に、ギャンブル性が含まれてもいます。

『ザ・クオンツ 世界経済を破壊した天才たち』 | スコット・パタースン

値動きに一喜一憂するという状況。

果たしてどれだけ距離を置けば「依存症」的ではないのか。

例えば、『投資苑』の著者は精神分析医ですが、
文中の無視できない量を割いて、
精神面においてトレーディングはアルコール依存症と同じであると指摘しています。
特に損失が出ている時の人の反応はそうなのだそうです。

『投資苑 - 心理・戦略・資金管理』 | アレキサンダー エルダー

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SNSで反面教師となる人を見かけました。

負ければ、悲壮感が溢れ出る感じ…。
「逆神」「相場の裏目を行く人」といえば良いでしょうか。

相場に振り回される彼らの様子を、傍目から観察して笑っているうちはいい。
けれど、自分がそうならない理由はあるか。
ハマって負ければ悔しく感じる反応そのものに、
切って切れないものはありはしないか…。

人生の破滅のリスク

3つ目は、投資・トレード・投機により「人生の破滅」のリスクを再度確認したからです。
幸い私は「退場(資金が0になる。莫大な損失を出す)」していませんが…。

例えば、オプションを扱うようになった時、
そのレバレッジの大きさと、リスクの大きさは忘れてはいけません。
オプションの売りポジションは資金が少ない状態で、信用取引以上の破滅が待っています。

私はいつも買いポジションまたは損失限定のポジションを取っていますが、
ボタンを押し間違えれば、想定とは逆の売りポジションになり、
それに気づかないことだってありえます。

入門的なインデックス投資で、「元本が損なわれる可能性があります」の警告から始まって、
いつのまにか「ロスカット」を知り、
そのうち「家まで、命まで」の相場格言までを知ることになりました。

もちろん、莫大な損失を出すかもしれないポジションは取りませんが、
そういう金融商品を知っているということ自体が、
破滅に足を踏み入れてしまうリスク
(誘惑)でありえます。

投資方針の再確認

投資では、パフォーマンスのためには確固たる投資方針が求められます。
トレードでは「規律あるトレード」の重要性が求められます。

私も損失を出すたびに、方針・ルールの明文化を行いました。
大まかな心構えから、資金管理の具体的なところまで、
今回のことをきっかけに、もう一文加えようと思います。

「こころと時間を奪われない。
投資・トレードに割く時間を今の6割とし、それ以上はやらない。」

決めた逆指値を動かしてしまうように、
このルールが守れなかったとしたら、私は依存症
なのです。

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