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株式投資とトレード、レバレッジのかかった個別株CFD・信用取引の各種資金管理法

2022年10月26日

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仕事をしながら投資・トレードをしています🔶インデックス投資とスイングトレード🔶オプション・分割売買による柔軟なリスク管理を採用🔶取引銘柄は日本株(かぶオプ)・米国株(米国株オプション)・通貨(FXオプション)・株価指数(日経225オプション/先物)・商品先物と幅広く🔶FP資格勉強中

はじめに

資金管理は投資・トレードで破産をしないための必須技術です。

この記事では、投資・トレード両方の基本的な資金管理法を紹介した後に、
トレードと投資の中間である個別株CFD・信用取引の資金管理法を考えます。

株式投資における資金管理方法

資金管理はトレードの話題だと思われがちですが、
破産回避という視点から考えると、株式投資にも資金管理法が存在します。

魅力的ではあるもののリスクの高い投資方法の一つは、1銘柄への集中投資です。
銘柄が注目を浴び、価格が上昇すれば一気に資金が2倍以上となりますが、
決算をミスしただけで、翌日には資金の10%から20%を失うこともあります。
これはレバレッジをかけなくても起こりうることです。
資金管理的には、大損につながりかねない取引と言えます。

集中投資が有効である理由は、
銘柄を選定する時点で損失リスクを取り除いているためです。
これは上級者が行うファンダメンタル分析によるものです。

通常は数銘柄への分散投資を行います。
例えば、5銘柄に分散し、仮に1銘柄が10%の損失を出したとしても、
全資金は(1/5)x10=2%の損失で済みます。
逆に2倍になる銘柄(100%)を引き当てた場合、1/5x100=20%のリターンとなります。

デメリットとしては、
銘柄を分散すればするほどパフォーマンスはインデックスに近づき、
それほどリターンが得られなくなります。
また、ポートフォリオ全体は株価指数と相関を持つため、
株価指数が暴落すれば数%の損失では済みません。
ただし、優良な銘柄を投資対象とし、レバレッジをかけていなければ、
暴落後もきちんと値を戻すことが期待できるため、
破産からは比較的遠い投資を行うことができます。

パフォーマンスを高望みしないのであれば、
これが投資の王道的資金管理と言えるかもしれません。

トレードの資金管理方法

最も基本的な方法は「全資金の0.5~5%を1トレードの最大損失」とするものです。
非常に明快であり、さらに複利も効くため、
基本的でありながらパワフルな資金管理方法です。

隠れた効能として、レバレッジに振り回されることがなくなります。
トレードで扱う売買代金に注目せず、
あくまで最大損失による破産確率を0に近づけることを目指しているためです。

落とし穴としては、FXなどで複数銘柄を同時にトレードした場合、
銘柄間の相関から生じる追加のリスクに注意しなければなりません。
相関が強い銘柄を扱うと、逆行した場合、複数銘柄で同時に起きることがあり、
ロットの大きさによっては破産の可能性が発生します。

個別株CFD・信用取引の資金管理法

基本的には短期取引となるため、破産を避けることが第一基準です。
ただ、「個別株特有のやりにくさ」が存在します。

「やりにくさ」の詳細

それは以下の通りです:

  • 逆指値でポジションを閉じられるとは限らない
    (ギャップアップ・ギャップダウン・ストップ高・ストップ安により
    予期しない損失が発生する)
  • 複数銘柄を同時に取引すると、
    ポートフォリオ全体にレバレッジがかかった状態で、
    株価指数への連動リスクにさらされる
  • テクニカル分析的にきつめの逆指値は損切りになりがち。
    そのため幅広く損切り幅を取るが、
    リスクを取ることになるのでロットを落とす必要があり、
    パフォーマンスは低くなる。
    その結果、欲深になりリスクを取りがち

これらのやりにくさに対処することが資金管理法となります。

破産リスクに注意

個別株CFD・信用取引の特性上、
破産リスクは注意しなければすぐに発生します。

レバレッジがかかっているため、破産確率を0にするには、
投資ではなくトレードの資金管理方法に近づけるのが肝要です。
つまり「1銘柄あたりの最大損失を全資金の〇%にする」という取引を行うことです。

ギャップアップ・ギャップダウン・ストップ高・ストップ安は十分ありうるため、
想定した最大損失を超える可能性があります。
したがって、計算してはじき出したロットより小さい株数を取引するか、
十分に下調べして自信がある銘柄の取引をしていることを確認し、
破産確率の小さく存在する状態ながらもリスクをとって取引するかを自覚して選択することになります。

株価指数との連動は避けられません。
これはトレードの資金管理でも落とし穴として紹介しました。
各トレードの相関が大きく、
全体として破産確率の発生するトレードを行ったのと同じ状態になります。
簡易的なリスク管理としては、各銘柄のβを調べ、
売買代金がどれほどであるかを把握しておくことです。
仮に指数が2~3%落ちた時に慌ててしまうようなポジションは、
リスクの取りすぎと言えるでしょう。
それほどのレバレッジはスイングではなく、
むしろスキャルピングやデイトレなどの即対処可能なケースでのみ扱うべきものです。

市況がよい時に利益を狙うことについて

ただ市況が良ければ、フルレバレッジで大きく利益を伸ばすことを否定しません。
しかし、資金管理を考えると、破産リスクを取らなければならなくなることは確かです。
フルレバに関しては、最大損失分を失ってもよい余剰資金で行うのは一案ではあります
(予期せぬ追証があるので、きっかり余剰資金で行えるとは限りません)。

私も市況が許せば、余剰資金を使い、通常の1トレードより大きな最大損失を許した状態でコールオプションなどを買うつもりです。

結論としては、どの程度のパフォーマンスを個別株CFD・信用取引に望むかによります。
レバレッジをかけて資金の倍々を狙うと、破産リスクがすぐに発生します。
特に個別株の場合、夢はありますが、絶望の方が多いのではないでしょうか。
資金管理を行い、常に破産リスクに気を付けている方が、
市場に長く参加できるため、
大きく資産を伸ばす機会に何度も巡り合えるのではないでしょうか。

追記

資金を育てるための「時間」を十分に取ることは、破産しないための資金管理上の隠れた必須要素でもあります。

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