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11/27(水)早朝にFOMC議事録が公開されました。
翌日11/28(木)にPCEデフレータの結果が発表され、
前月比は0.2%(前回0.2%) コア0.3%(前回0.3%)
前年比は2.3%(前回2.1%) コア2.8%(前回2.7%)
でした。
市況反応
特にサプライズ的な値動きなし。
ソース
Federal Reserve Board - Federal Reserve issues FOMC statement
https://www.federalreserve.gov/newsevents/pressreleases/monetary20241107a.htm
Personal Income and Outlays, October 2024 | U.S. Bureau of Economic Analysis (BEA)
https://www.bea.gov/news/2024/personal-income-and-outlays-october-2024
FOMC議事要旨、「緩やかな」利下げに対して幅広い支持 - Bloomberg
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-11-26/SNKNRFDWRGG000
米PCEコア価格、前年比の伸び加速-FRBの慎重姿勢を裏打ち - Bloomberg
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-11-27/SNM761T0G1KW00
注目点
FOMC議事要旨については、以下の記述がありました。
以下機械翻訳
参加者は、金融政策の見通しについて議論する中で、データがほぼ予想通りで、インフレ率が2%まで持続的に低下し続け、経済が最大雇用に近い状態を維持すれば、時間の経過とともに政策をより中立的な姿勢へと徐々に移行することが適切となる可能性が高いと予想した。
金融政策の見通しに影響を及ぼしうるリスク管理上の考慮事項について議論する中で、ほぼすべての参加者は、委員会の雇用とインフレの目標達成に対するリスクはほぼ均衡していることに同意した。一部の参加者は、経済活動や労働市場への下振れリスクは減少したと判断した。
インフレが高止まりする場合には委員会は政策金利の緩和を一時停止し、引き締め的な水準に維持することができると指摘し、労働市場が落ち込むか経済活動が停滞する場合には政策緩和を加速できると述べた。多くの参加者は、中立金利の水準に関する不確実性が金融政策の引き締め度の評価を複雑にしており、彼らの見解では、政策の引き締めを徐々に緩和することが適切であると指摘した。
今後の想定市況
投資・トレードの想定を行うならば、FOMC議事録より、
- 大規模緩和で政策金利が0%になることはなく、利下げの下限は限定的
- FRBは特に雇用悪化のリスクだけを重要視しているわけでなく、インフレと同等
- 利下げペースは柔軟性を持たせる
実際のPCEデフレータによるインフレ率は、前年比で増加、前月比で変わらずです。
インフレ悪化の兆しを見るのであれば、前月比の結果が重要ですので、
警戒怠らずの印象ではあります。
ちなみにコア・インフレ率はだいぶ前から下げ止まっています。

その他の要因
トランプ次期大統領の施策、関税によるインフレへの影響
投資・トレード戦略
・短期米国債(+先物)
インフレ率が上がった時点で、金利安が望めなくなるのではと想定しています。
トランプ次期大統領の関税の影響として冷静に受け止められるのか、
あるいは織り込み済みとみられていたのに、再燃するかは未知数です。
その時の値動き的には、債券安に期待値があるようには思えます。
基本的には経済指標での急激な動きになると考えられるので、
ストップを使ったポジションエントリーを組み込むことになりそうです。
・株価指数(S&P500)
政策金利は段階的に下がっているものの、2年金利、10年金利は10月から上がりました。
これは株の現在価値には本来悪影響ですが、強気相場が続きました。
シンプルな金融相場とは言えません。
インフレ率が上がってきたなら、金利に引きずられる形で下がり、
雇用が悪くなってきたなら、Bad news is good newsで上がるかというと、
やはり、利下げによるインフレ悪化のスタグフレーション懸念で、
ダウンサイドが強くなるのではと思います。
強気のショートはできませんが、インフレ率次第では
コール売りやショートから入るつなぎ売買の余地はありそうです。
それまでについては、
トランプ次期大統領のヘッドラインが飛び出す可能性がかなりあります。
急落しない限りはあまり取引しない予定です。
※戦略は、あくまでAvo個人の売買に関する戦略であり、
読者に対する投資助言として推奨するものではございません。
トピックとしてアセットや銘柄に言及している場合もありますが、
売買タイミングやリスク管理などは明言いたしません。
あくまでも参考情報として捉えていただき、
最終判断はご自身の責任でよろしくお願いいたします。