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屑オプションで爆発的な利益を得るには

2020年6月20日

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仕事をしながら投資・トレードをしています🔶インデックス投資とスイングトレード🔶オプション・分割売買による柔軟なリスク管理を採用🔶取引銘柄は日本株(かぶオプ)・米国株(米国株オプション)・通貨(FXオプション)・株価指数(日経225オプション/先物)・商品先物と幅広く🔶FP資格勉強中

夢のあるポジション

屑オプション…「価格が10円以下で安いオプション」は夢があると言われています。
それは、購入価格の何十倍もの利益をもたらすことがあるからです。

最近では、まずコロナショックがありました。
この時、2020年04月限の権利行使価格16250円プットは
16円(2020/2/25時点)から1100円(2020/3/18時点)となりました。

日足チャート
コロナショックで大幅下落した
日経平均の日足チャート

また、2020/5/25(月)からの日経平均の急騰がありました。
この時、2020年6月限の権利行使価格23000円のコールは、
4円だったオプションが300円を超える状態になりました。

急騰相場の日足チャート
コロナショック後の日経平均の急騰相場

売りポジションであれば、大変なことになっていますが、
買いポジションであれば、大相場で一稼ぎできているでしょう。

私も当時両方ともオプションを買い持ちしていました。
強いトレンドを感じていましたが、2・3日ですぐに利食いしてしまったのです。
大きな利益を逃してしまいました。

なんの準備もなく、夢のある屑オプションで利益を得ることは、
大変難しいものです。
なぜ難しいのでしょうか?

今回のブログ記事では、ちょっとロジカルに追求してみて、
利益の出せるトレード指針を導き出してみたいと思います。

屑オプションで利益を出せない大きな要因

屑オプションから大きな利益を出すことがわかっているのに、
実際のトレードではホールドできない。
ポジションすら持てていないことが多いのはなぜでしょうか。

宝くじのように、「運で」利益を上げるのではなく、
トレードとして、しっかり大きな利益をあげることはできないのでしょうか。

それには、難しいとされる要因が多面的に存在するからです。
ポジションを持つことが難しいとする課題を挙げてみます。

  • 損失となることの方が多く、買うのに躊躇する
  • まさか大相場で、価格が急騰するとは思わなかった
  • 利食いが難しい

これらの課題をもう少し深堀りしてみます。

  • たいていは損失となるのを許容できていない(心理面)
  • たいていは損失となるので、
    平常時は全体的な運用パフォーマンスが落ちてしまう(運用面)
  • たいていは損失となるので、運用資金が減ってしまう(資金管理面)
  • 大相場の兆候をつかめていない(エントリータイミングの問題)
  • オプションが安い状況で買えていない(オプション特性の理解の問題)
  • ディープ・イン・ザ・マネーを期待してしまう(オプション特性の理解の問題)
  • いつ利益確定するか基準を設定していない(出口戦略の定義の問題)

これらの問題点を解決する方法はあるのでしょうか?
それぞれについて考察してみましょう。

たいていは損失となるのを許容できていない(心理面)

これは全体に影響する問題点です。
つまり、
「屑オプションで利益を出すための体制ができていないから、
心理として現れてしまう」といえますし、
「逆に心理的に体制が整っていないからトレードの体制に現れてしまう」と言えます。

これは裁量トレードだから、システムトレードだからというわけではなく、
屑オプションを冷静に、機械的に取り扱えているか
という点が以後の問題点のポイントになります。

たいていは損失となるので、全体的な運用パフォーマンスが落ちてしまう(運用面)

あなたはどちらのタイプでしょうか。

  1. 統計的に利益の出る方法を数をこなして利益をあげていく
  2. いざというときに、がっつりリスクを取り、大きな利益をあげていく

1番に関して、「屑オプションで大きな利益を出す」ということは、
「継続的に損失を出すポジションを持つ」ことと等価です。
なぜなら、継続的にポジションを持つことが、
トレード回数を多くし、統計的に利益を出すことに繋がるからです。

普段は損失を出し続けるポジションだが、
肝心な部分で利益を挙げられるポジションを持てるようにするためには、
いくつかの検証が必要です。

例えば、以下は特定のルールで屑オプションを買い続けた場合の損益曲線です。

損益曲線グラフ
特定のルールで屑オプションを買い続けた場合の損益曲線

普段は損失ですが、2016年のチャイナ・ショックでトントンとなり、
コロナショックでは利益となっています。
ただ、大きな利益を出すにはポジションの持ち方にもっと工夫が必要です。

そこで、2番の
「いざというときに、がっつりリスクを取り、大きな利益をあげていく」考え方が
必要になります。

2番はかなりの相場師タイプ。
あるいは「勝ち逃げ」タイプになるのではないでしょうか。

ただ、普段は大量にオプションを買う資金をためておくということもできますので、
2番=破産するような大きなリスクを負うというわけではないと思います。

おそらく、1番と2番の中間にポジションの妙味があるように感じます。

たいていは損失となるので、運用資金が減ってしまう(資金管理面)

これに関してはポートフォリオとリスクのとり方の問題となります。

相場のショック時や大相場で利益の出るポートフォリオをどう考えるか。
平常時の損失の出方をリスクとしてどう取るか。
トレードとしてはリスクが少ないか、取りすぎているか。

金額や資産のどれくらいのパーセンテージを費やすか定量的に位置づけておくことが、
屑オプションを自信を持って買うことにつながると思います。

株やFXをやっている方なら、ショック時の保険としてのオプションは、
ポートフォリオとして魅力があると思います。

大相場の兆候をつかめていない(エントリータイミングの問題)

正直なところ、大相場を予期するのは難しいと思います。
だからこそ、わずかな可能性があるところでポジションを持っておくのが
重要なのだと思います。

ただ、チャート上では、日足でおおきな値動きが展開されます。
その初動を掴むようにすることが重要です。

オプションが安い状況で買えていない(オプション特性の理解の問題)

オプションの買いに関しては逆張りが利益を伸ばしやすいとされます。
逆張りするのは原資産価格に対してではなく、オプションの価格に対してです。
その理由は、時間的価値が継続的に減少する中で、
原資産価格やIV(インプライド・ボラティリティ)が変動するためです。

逆張りというのは「オプション価格に対する底買い」と等価です。
すでに急騰しているオプションは、リスクも大きくなってしまうので、
トレード資金に対して扱いにくくなってしまうのです。

2020年7月限24000円のコールの「週足」です。

2020年7月限24000円のコールの週足チャート
2020年7月限24000円のコールの週足チャート


時間的価値は減少し続けて、5円まで価格が下がり、その後急騰しました。
いわゆる「噴いたオプション」をもつチャートは似たようなパターンを持ちます。

エントリータイミングの条件を定義するのは非常に難しいですが、
共通点としては…

  • 10円以下だが、まだSQまで期間が残っており、時間的価値が減少しにくい
  • IVが十分低下しており、これからIVが下がりにくい(価格が下がりにくい)
  • プットに関しては、下落になるような懸念が小さくも発生した直後

になるかと思います。

ディープ・イン・ザ・マネーを期待してしまう(オプション特性の理解の問題)

先ほど紹介した2つのオプション、
2020年4月限の権利行使価格16250円プットと
2020年6月限の権利行使価格23000円のコールは
2つとも急騰し、一時はITM(イン・ザ・マネー)になりましたが、SQでは無価値となりました。

ここから考えられるのは、
屑オプションの利益の源泉は本質的価値ではなく時間的価値から湧いてくる
ということです。

もちろんSQ勝負するという戦略はあるかと思います。
しかし、プットオプションに関しては、特にIVの急騰が利益に影響していますし、
もともとのオプションの銘柄が「ITMにはほぼならないだろう」という
権利行使価格です。

SQが勝負は、SQが近づいてもオプションの価格が日々高騰しているような、
本質的価値を持つものだけに絞るほうが良いと思われます。

いつ利益確定するか基準を設定していない(出口戦略の定義の問題)

SQ勝負でない場合、その前に利確(利益確定)をしなければなりません。
それはどのような方針でするのが良いのでしょうか。

屑オプションは値段が安いため、複数枚購入することが可能です。
そのため、ある程度は機械的に利益確定する方法があります。

それは、前回ブログに書きました、N倍価格、1/N利確法です。
これは、「利益が出て、オプションの価格がN倍(1.2倍,1.5倍,2倍など)になったら、
ポジションの1/N(または半分)を利確する」というものです。

あるいは、「100円以上になって初めて」利確するというのもルールとしてはアリかと思います。
ルールを満たした価格のときだけ、1日1枚ずつ決済していくのです。

このあたりは資金管理、ポートフォリオとの兼ね合いがありますが、
十分検討する余地があります。

損切りに関しては基本しない。あるいは半額になってから損切りする
というのも重要だと思います。
大事なときにポジションをホールドしていることが屑オプションの要です。

私の場合の屑オプション売買戦略

以上、課題を吟味してみて、自分のケースに当てはめて考えてみます。
みなさんも検討してみると、方針が堅牢になるかもしれません。

私の場合、現在の運用資金250万円をオプション購入費用で減らしたくはありません。
目標の1000万円まで行けば、むしろ資金を増やしやすくなるからです。
というのは、高配当銘柄に投資し年3%を得られるとすると、
年30万円を得られるからです。
その配当金は生活費には決して多くありませんが、
屑オプション購入の資金としてはかなり魅力的です。

オプションの爆発力は現在の資金を倍化させてくれます。
むしろ、今の状態でも屑オプションは購入しておきたいところです。
屑オプションの購入費用はどこから捻出するのが良いでしょうか?

毎月の入金資金から一定金額を
「屑オプション購入可能金」に割り当てることにします。
月2万円として1年で24万円。
継続的に買うには心もとない資金量ですが、
いざというときのためにはポジションとして持てる金額です。

大相場を予期することは非常に難しいです。
また、日経平均の毎日の変動材料は非常にノイズが多く、
相場に張り付いているからといって、大相場を予期することはできません。

私はそのあたりについては、システムトレードを半分取り入れてみることにしました。

日足でなおかつ大相場となると、トレード数は激減するため、
システムトレードの特性である統計的な優位性を持てなくなります。
しかし、「手数は少ないが、大きく利益の出た売買ルール」は抽出できます。

シグナルは完璧ではありえませんが、
いざというときにポジションを持っていないことは、かなり少なくなるはずです。

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  • この記事を書いた人
Avo

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仕事をしながら投資・トレードをしています🔶インデックス投資とスイングトレード🔶オプション・分割売買による柔軟なリスク管理を採用🔶取引銘柄は日本株(かぶオプ)・米国株(米国株オプション)・通貨(FXオプション)・株価指数(日経225オプション/先物)・商品先物と幅広く🔶FP資格勉強中

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