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必ず負ける方法:プロスペクト理論と複利の落とし穴

2024年2月25日

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仕事をしながら投資・トレードをしています🔶インデックス投資とスイングトレード🔶オプション・分割売買による柔軟なリスク管理を採用🔶取引銘柄は日本株(かぶオプ)・米国株(米国株オプション)・通貨(FXオプション)・株価指数(日経225オプション/先物)・商品先物と幅広く🔶FP資格勉強中

プロスペクト理論に従って必ず負ける

行動経済学に有名なプロスペクト理論があります。

「人は、利益の快楽より損失の苦痛を大きく感じ、
利益は確実に得ようとし、損失はギャンブル的に回避しようとする」

という傾向です。

これに従ってしまうと、非常に負けやすくなり、
あるラインを超えると必ず負けてしまいます。
なぜでしょうか。深堀してみたいと思います。

具体的な負ける取引

プロスペクト理論は知識としては、多くの方が知っていると思いますが、
複利と資金管理の面から捉え直すと、さらに理解が深まります。

プロスペクト理論に従った、負ける取引とは以下のようなものです。

少しの含み益で利確し、含み損は建値まで耐える。
ただし、仕方なく損切りするころには資産比10%以上の損になる。
エッジがあれば大負けしてもトータルでプラスを期待するが、勝率は高い。

勝率の高さは、損切り幅が広いことに起因します。

ここにエッジがあれば、トータルプラスになるでしょうか?
残念ながら、そうはなりません。

資産比10%の損ということは、元の資産に戻るためには、
減った資産から11%の回復が必要です。
10%でないのは、これが複利運用を前提としているためです。
資産比が20%の損の場合、25%の回復が、
50%の損の場合は、資産を2倍にすることでやっと原資に戻ります。

この資産の回復を、微益確定だけで行わなければなりません。

果たして可能でしょうか?

大勝ちはないのですから、困難が伴います。
コツコツドカンというプロセスが何度も起こりえます。

多くの投資家・トレーダーが、
「コツコツ利益を積み上げる」とは言いますが、
プロスペクト理論に従った売買方法でその表現はダメなのです。

資金管理の面ではどうでしょうか、
ここまで資産にダメージが来ると、破産確率は0ではありません。
つまり、どこかで数学的に破産するという、当然の帰結が待っているのです。

プロスペクト理論を克服するには

このプロスペクト理論に則った行動を真に避けるためには、
2段階必要です。

一段階目として、破産への当然の帰結を理屈で理解します。
二段階目として、実際の売買で行わないよう、訓練します。

「プロスペクト理論が必ず負ける方法であるのならば、この逆を行けばいいのではないか。」
という指摘は非常に鋭いです。
つまり、「損小利大」を目指すということです。

損小利大の場合、損切り幅を狭め、利益は伸ばせるだけ伸ばします。
(現実的には、損切り幅の2~3倍の幅で利益確定します)
破産確率を0にするため、一回あたりの損は、資産比2%以下に抑えます。

そして、忘れてはならないのは、エッジがそこに存在させるということです。

有名なトレーダー、ラリー・ウィリアムズは、
わずかばかりのエッジと、
損小利大の売買ルールを組み合わせたところ、
トータルでプラスになる「稼ぐ」トレードシステムを開発できたとのことです。

損小利大と相性の良いエッジの一つは「トレンドフォロー」であり、
それほど発見の難しいエッジではありません。
ただ、実践は簡単ではありません。
勝率は30%~40%と低いため、
メンタル的には「負けが続いているように感じる」ので、継続が難しいです。

トレンドフォロー自体は発見の難しくないエッジではあるものの、
売買ルールをどうするかというのは、やはりそれなりの試行錯誤と検証が必要です。

そして、理屈を知って、その後染み込ませるという二段階の実践が、
ここでも必要となります。

もし、損「大」利「小」の取引を今までしていて、
勝てないなと思っている方がいましたら、
この記事を読んで、振り返ってみるのはどうでしょうか。

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Avo

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仕事をしながら投資・トレードをしています🔶インデックス投資とスイングトレード🔶オプション・分割売買による柔軟なリスク管理を採用🔶取引銘柄は日本株(かぶオプ)・米国株(米国株オプション)・通貨(FXオプション)・株価指数(日経225オプション/先物)・商品先物と幅広く🔶FP資格勉強中

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