はじめに
利上げによる弱気相場の到来もあり、株への投資も手控えムードです。
投資対象銘柄の下調べはしているものの、すぐに上がるという状況ではない中、
今まで読んでいなかった本を読み始めました。
今回読んだ本はジェレミー・シーゲルの『株式投資』です。
書籍情報
『株式投資 第4版』 | ジェレミー・シーゲル, 藤野 隆太, 林 康史, 石川 由美子, 鍋井 里依, 宮川 修子
本書の内容と感想
株をやるなら、ぜひ読んでおきたい名著の一つです。
内容はアカデミック寄りの硬派なもので、
前提としての運用アセットとしての株式投資がどういうものか、
債券など他の利回りとの比較から始まっています。
株式の長期保有によりリスクが減少するなど、
「なぜ長期投資するのか?」という投資の基礎にあたる部分が丁寧に解説されています。
株式のインデックス投資をするとき、「長期で損をしない」という論拠が
提示されることがありますが、それはこの本から引用されていることが多く、
是非、その論拠をすべきだと思います。
現在、世界的にインフレの波が来ていますが、
このような状況下で株式の利回りやパフォーマンス、
アセットの性質がどうであったのかという点についても書かれており、
現在のホットトピックにも対応できる内容となっています。
私の投資スタンスと本書の影響
普段、私はトレードに重きを置いており、投資というスタンスは少し薄れています。
ただ、これが行えるのは「暴落時にVOOやVYMを積み立てる」という
長期インデックス投資を行っているためです。
本書はその根拠を強化してくれる内容でした。
(正確には、著者はアメリカだけでなく、
世界的に銘柄を分散投資するよう勧めていますが)
監訳者について
本書を監訳した林康史さんと藤野隆太さんは、
以前紹介した書籍『デイトレード マーケットで勝ち続けるための発想術』の翻訳にも携わっています。
投資とトレードは決して同一ではありませんが、ある種の多面性を感じました。