はじめに
今まで自分が読んできた投資・トレード本の中で、
オススメなものをまとめてご紹介いたします。
ファンダメンタルなものよりは、
システムトレード・日経225先物/オプショントレードに役立ちそうなものを選んでいます。
また、本ブログのタグ・カテゴリで、時折本の紹介をしていますので、
そちらもチェックしてみてください。
本紹介
ランダムウォーク・行動経済学
『ランダムウォーク&行動ファイナンス理論のすべて』
一見トレンドに見えても、それは単なるランダムの結果ということがよくあります。
「ランダムウォーク理論を乗り越えたものだけが投資理論として言える」ことを、
この本で学ぶことができます。
『図解でわかる ランダムウォーク&行動ファイナンス理論のすべて』 | 田渕 直也
期待値・マネーマネジメント
『システムトレード基本と原則』
プロのシステムトレーダーであり、世界的に高い評価を受けている著者です。
「聖杯とはプラスの期待値と取引機会を掛け合わせたもの」という数式の表現は、
投資・トレード生活では、裁量・システムトレードに関わらず、
いつでも・どこでも必要とされる知識でしょう。
マネーマネジメント(資金管理)についても、非常に詳細に書かれています。
個別株の集中投資は別として、何かしら取引を行う場合は、
マネーマネジメントは必須です。
裁量トレード、システムトレードにかかわらず、
非常に実践的に書かれているので、ぜひご一読ください。
『システムトレード 基本と原則 (ウィザードブックシリーズ)』 : ブレント・ペンフォールド, 長尾慎太郎, 山口雅裕
トレンドフォロー
トレンドフォローはシステムトレードにおいては「順張り」として、
戦略に組み込まれるもののひとつです。
ただ、銘柄を限定しない場合の定義は、
「厳密に資金管理された下、多数の金融商品に分散投資し、
特定のシステム戦略によりトレンドをとらえ、大きな利益を得る」ことです。
システムトレードにおいて、トレンドフォローへの理解を深めると、
他の逆張り戦略についてもイメージを深めることができます。
『トレンドフォロー大全』
分厚い著書ですが、トレンドフォローについて理解を深めるのは、
これが一番でしょう。
具体的なシステムについての記述はありませんが、
なんとなく「順張り、トレンドフォロー」という用語を使っていたのであれば、
この本の豊富な知識によって、より厳密に使えるようになれます。
『トレンドフォロー大全 上げ相場でも下げ相場でもブラックスワン相場でも利益を出す方法 』(ウィザードブックシリーズ)
マイケル・W・コベル, 山口雅裕

"The Universal Tactics of Successful Trend Trading: Finding Opportunity in Uncertainty"
『システムトレード基本と原則』の著者による、トレンドフォローの書籍です。
戦略構築の際の「堅牢性」、
時の試練に耐えた投資・トレードアイデアの検証の有用性、
著者が具体的に例示するトレンドフォローの戦略など、
非常に中身の濃い内容となっています。
個別株ではなく、各種先物でのトレンドフォローを狙ったものですが、
トレンドフォローについて実践的な内容です。
2024/6/5 翻訳版も出版されました。
『システムトレード 基本と原則【実践編】 ──エビデンスに基づいた売買ルールの徹底研究』
ブレント・ペンフォールド, 山口雅裕, 長岡半太郎: Kindleストア
"The Universal Tactics of Successful Trend Trading: Finding Opportunity in Uncertainty (Wiley Trading)"
Penfold, Brent:

システムトレード
『入門株のシステムトレード利益が出るロジックの作り方』
実際にシステムトレードをするには何をすればいいか、について書かれています。
(バックテスト、順張り・逆張りの選択、フィルターの追加など)
入門なため、平易な記述になっていますが、
システムトレードのポイントを抑えることができます。
ロジック構築に関しては、思ったよりシンプルだと感じるのではないでしょうか。
『入門株のシステムトレード利益が出るロジックのつくり方』斉藤 正章
『使える売買システム判別法』
売買ロジックが本当に実力のあるものなのか。
構築した売買ロジックがドローダウン等変調をきたしたときに、どう判別するのか。
その時に、統計学を使って、判別を行うためのノウハウが書かれています。
統計学というと難しい感じがしますが、
本書は知識の厳密な理解はわきに置いておいて、実践的なもののみ書かれています。
必要なデータだけあれば、書かれているExcelの式を使うだけです。
システムトレードと統計学は切っても切り離せない関係ですが、
統計学の力の一端を実践的に知ることができる本です。
『使える売買システム判別法 ──確率統計で考えるシステムトレード入門』山本克二
トレーディング一般
『実践 生き残りのディーリング』
短期筋と長期筋がぶつかった時、多くの長期筋のいる方は価格が順行し、
逆の立場にいる短期筋は苦境に立たされるという旨の、
「タペストリー理論」について、記述があります。
実需と投機がどう市場に編み込まれているのか、
そのイメージをつかむのに非常に役立つ本です。
『実践 生き残りのディーリング (現代の錬金術師シリーズ) | 矢口新』
日経平均・オプション
國宗利広氏の書籍
過去に、プロとして日経225オプションを取引し、
日経平均とオプションに関する深い知識をお持ちの方です。
オプションの投資顧問をされていました。
彼の書かれた本はどれもクオリティが高く、読んで損はありません。
オプションに興味がなくても、日経平均のことを知りたければ、
以下の2冊はぜひ読んでおくとよいでしょう。
『日経平均トレーディング入門〈全面改訂版〉』 | 國宗 利広
『実践 日経平均トレーディング』 | 國宗 利広
オプションをトレーディングされる方は、以下の本も必携です。
『日経平均オプション入門』 | 國宗 利広
『日経平均VI入門』 : 國宗 利広