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オーバートレードの対処法

2022年11月20日

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仕事をしながら投資・トレードをしています🔶インデックス投資とスイングトレード🔶オプション・分割売買による柔軟なリスク管理を採用🔶取引銘柄は日本株(かぶオプ)・米国株(米国株オプション)・通貨(FXオプション)・株価指数(日経225オプション/先物)・商品先物と幅広く🔶FP資格勉強中

オーバートレードの原因と対策

オーバートレード(トレードのやりすぎ)は、
投資・トレードにおいて損切りや損失を重ねてしまう大きな原因
です。
これはどのように対処すれば良いのでしょうか。

ここでは、単なるトレードの中毒性を原因とするだけでなく、
損切り幅の設定方法など技術的な点も含めて、
対処法について書いてみたいと思います。

トレードの中毒性

まず、オーバートレードの大きな原因は、トレードの中毒性によることが多いです。
トレードの興奮や感情の上がり下がりを味わいたいために、
全く優位性のないポイントで無闇にエントリーしてしまい、
資産を減らしてしまうのです。

また、次のような状況も考えられます。
市況が静かで全く値動きがないときに、
エントリーできず退屈さを感じてイライラしてしまう…。
こうしたときも、トレードの中毒性が影響しています。

中毒性は本能に訴えかける根源的なものであり、完全に無くすことは難しいでしょう。

マイルールで中毒性に対抗する

そこで「マイルール」を設定し、
それを守れるかどうかで自分が中毒性に振り回されていないか
判断することが重要です。

例えば「根拠のないエントリーはしない」や
「根拠をこじつけたエントリーはしない」といったマイルールを設定し、
それを守ることで自分は中毒性をコントロールできていると判断できます。
守れなければ、トレードにふさわしい精神状態ではない、
規律が欠けているということになります。

多くの取引シグナル

中毒性とは別に、「取引シグナルが多数発生」することによって
オーバートレードになることがあります。
監視銘柄を増やすことで発生する落とし穴です。

この問題に対処するためには、
まず自分のトレード収支を記録し、
本当にシグナルに見合った利益が出ているか確認する必要があります。
利益が出ているなら、足を引っ張っている特定のシグナルがないか精査し、
損失が出ているなら、取引シグナルの優位性を見直す必要があります。

フィルターの有効性

「取引シグナルすべてを相手にしない」というのは、
オーバートレードに対して非常に有効な戦略
です。
シグナルを絞り込むことは、戦術にフィルターを追加することであり、
フィルターを追加することで取引シグナルの優位性を高めることができます。

システムトレードを行っている方なら、
市況の良し悪しをフィルターにすることで、
期待値の高いシグナルだけを抽出できた経験があるかと思います。

裁量トレードの場合でも、
次のような基本的な要件を満たさないシグナルを省くだけで、
オーバートレードを避けることができます。

  • 流動性が低い
  • チャートが汚い
  • 損切り額が大きく最低ロットでもポジションが持てない
  • 経済指標発表やイベント前で、その後チャートと関係なく動く可能性がある

ファンダメンタル分析の重要性

ファンダメンタル分析もオーバートレードを防ぐ一助となります。
ファンダメンタルの変化こそ大きな値動きの源泉です。
その変化や機微に敏感になることで、
変化から生じた値動きやその前兆が発生するまでトレードを待つことができます。
待たずにエントリーすると、デイトレードのように短い時間軸での勝負となり、
値動きのない状態での余計なエントリーにつながり、トレードの難易度が飛躍的に上がります。

オーバートレードと投資・トレードの難易度の関係

あまり言われていませんが、
トレードの難易度とオーバートレードには関係があります。
直観や感覚ではそうではないかもしれませんが、
オーバートレードをしているときは投資・トレードの難易度が最高に難しくなっています。

私たちがトレードを行うとき、
そのパフォーマンスは一般的な投資以上のものを望んでいます。
投資より早く利益が手に入り、
投資より大きな利益が得られることを期待しています。

そのため、取引時間軸は長期から短期になりますが、
それはよりノイズに近い値動きに対して取引を行い、
利益を絞り出そうとすることを意味しています。

つまり、投資であればファンダメンタルを背景により長い時間軸で取引できますが、
同じ銘柄で短期の取引を繰り返すと損失で終わることが発生します。

トレードを行うことは、本質的に難易度が高く、余計なことをする余地がありません。
オーバートレードをするということは、
投資・トレードの高い難易度の中でさらに利益を早く出そうとする試みであり、
難易度が最高に難しくなってしまう
のです。

取引の難易度を下げる方法

取引時間軸を長くする

そこで逆に、難易度を下げることで、
オーバートレードに対処するという考え方があります。

最も分かりやすい方法は、
短期売買をやめて中・長期投資に切り替えることです。
年間パフォーマンスはトレードより劣りますが、
無闇に取引することはなくなります。
レバレッジを下げ、投資対象のリスクを精査する余裕が生まれ、
リスクを抑えてリターンを得ることができるようになります。

ピンポイントトレードの逆を行く

他に難易度を下げるためには、ピンポイントトレードを行わないことです。
ピンポイントトレードとは、

  • 短い取引時間軸での一瞬を狙いエントリーすること
  • 狭い損切り幅でロットを大きく持ち値幅を狙うこと
  • 一度の取引でポジションを持つこと

あるエントリー根拠に対して成功するまで何度も試行してエントリーすることです。

これはスキャルピングのように感じるかもしれませんが、
スキャルピングは値幅を狙うことはなく、
試行回数が多く勝率も高いため、ピンポイントトレードとは異なります。
一方、ピンポイントトレードは各要素に損失を積み重ねる落とし穴があり、
トレードのわりに利益が発生せず、むしろロスが生じるオーバートレードの状態になります。

ピンポイントトレードと逆のことをするとは、

  • 長い時間軸でエントリータイミングに余裕のある取引をすること
  • 広い損切り幅でロットを小さくして値幅を大きく取ること
  • 分割売買を織り込むこと
  • 同じエントリー根拠に対して何度も試行しないこと

です。これにより、投資に幅寄せしたトレードスタイルになります。

これらはトレードの技術的な要素です。
長い時間軸での取引は、時間当たりの取引数を必然的に少なくします。
広い損切り幅は勝率を引き上げ、ポジションを持つ時間を長くします
(結果的に、その間別の取引をする必要がなくなります)。
分割売買は勝率を引き上げ、オーバートレードする場合よりロスを削減します。
これは同じ根拠に対して何度も試行しないため、損切りがかさむことがなくなるためです。
これらにより、オーバートレードのロスは改善可能です。

メンタルの管理

パフォーマンスを高望みしなければ、
そもそもオーバートレードになる必要がないことに気付くかもしれません。

個々人の利益への渇望(Greed:強欲)や
利益を逃したくないという恐怖(Fear of Missing Out:取り残される恐怖、FOMO)が、
多くのトレーダーを非合理なトレードスタイルに引き込んでいます。
トレードはメンタルが重要とよく言われますが、
オーバートレードに関してはGreedとFOMOを避ける行動が重要です。

まとめ

私もまだトレードのパフォーマンスは改善途中ですが、
オーバートレードは改善余地の大きい部分だと思っています。
これは多くのトレーダーに共通する課題かもしれません。

オーバートレードは落とし穴だらけですが、
それを避ける技術を身につけることで、
トレード収支が直接的に改善し、
トレーダーとしても一皮むけるのではないでしょうか。

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  • この記事を書いた人
Avo

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仕事をしながら投資・トレードをしています🔶インデックス投資とスイングトレード🔶オプション・分割売買による柔軟なリスク管理を採用🔶取引銘柄は日本株(かぶオプ)・米国株(米国株オプション)・通貨(FXオプション)・株価指数(日経225オプション/先物)・商品先物と幅広く🔶FP資格勉強中

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